直交表の活用テクニック

パラメータ設計には大きな直交表の使用が推奨されます

*多くの制御因子を取り上げることで改善のチャンスが増える

*直交表に多くの制御因子をノイズとして取り込むことができる

*各水準の調査に用いるデータ数が増えることで信頼性が増す

 

大きな直交表を使うと、試作数や実験数が増えることになり、コストや時間がかかることになる

しかし、割り付けや直交表選択の工夫で試作数を減らしことも可能となるので検討してください

得する直交表の割付け方

試作を作成するのが大変だからL18以上の直交表は使いたくない。これは正しいでしょうか?

例えば、因子として

A部品の厚さ、巾、長さ 3因子

B部品の厚さ、巾、長さ 3因子

A,Bのベース部品寸法 1因子     を調査するとします。

 

普通に割り付けると

今回、A部品は作成しにくい部品だとして、2,4,5列に割り付ければ、A部品の試作は9種類でよくなります。

ただし、B部品の試作は18種類必要。

さらに、L27を使うと、実験数は27に増えますが、A、B部品の試作は9種類ですむ割り付けが可能となります。

しかも、さらに多くの因子が調査できます