実験順序のランダム化

実験計画後に実験を行うが、実験計画法の多くの本に実験順序のランダム化が推奨されている。

その理由は、実験を上から順々に行った場合、もし実験がなかなか難しく,実験の後半にいくにしたがって馴れてくる場合、気温など外部条件の変化が実験の途中で変わった場合、その効果がわりつけた要因効果と複合され区別ができなくなる(交絡)ことがあるからである。

したがって、実験の順番を乱数表などで決める。

 

ランダムが最適はありえない

なぜなら、規則的な順序、例えば123456もランダムの一部であり、規則的順番に実験を行っても構わないということになる

 

最適な実験順序

シミュレーションでは実験順序の影響はないため、実施しやすさで行えばよい。

 

実際の実験では、実験順序が影響を及ぼさないとは限らない。

そのためには、直交表のどの列とも直交した実験順序が得られれば望ましいが、これ以上直交した列が存在しないのが直交表でありそれは不可能。

したがって、できるだけどの列との相関係数もゼロに近くなるような順序が良い・

 

列が余っている場合 

ブロック化(乱塊法)

直交表で余った列がある場合はその列を実験順序に割り当てる

2列余った場合も組み合わせて実験順序に充てるのが良い

 

L18での例

1列余った場合

その列の水準1の6実験を先に行い(6個内の順序はランダム)、次に水準2,水準3の順に行う

2列余った場合

水準1-1の2実験、次いで1-2,1-3,2-1,2-2,2-3,3-1,3-2,3-3の順に行う

 

では余ってない場合はどうするか

 

実験を割り付けた全ての列との相関が小さくなる順序が最適と考えられる

 

それが実験順序の影響を各列に減らすことができる

 

列が余っていない場合 

最適実験順序を求める

どの列とも相関が低くなり、同じ水準内で近い実験順序がないような順序を求めておき、その実験順序に従う

 

選ばれた実験順序により、水準変更の困難さにより実験効率が低下する場合は、多少の変更を行っても良い。