全社的な顧客満足度(品質)の改善活動
1980年代に米モトローラが開発した品質管理手法、経営手法
適用範囲は、主に製造業が中心であるが、営業部門、企画部門などの間接部門、更にはサービス業などの非製造業への適用も多い
統計分析手法、品質管理手法を体系的に用いて製品製造工程などの各種プロセスの分析を行い、原因の特定やそれへの対策を実施し、不適合率の引き下げや顧客満足度の向上を行う。
Six Sigmaスローガン:100万個を販売しても苦情品の発生を3.4回に抑える
Motorola (1987) (米国の電子機器メーカー)
従来1000分の1での不適合率指標を100万分の1に変更
この新手法を確立し、モトローラに大きく貢献(160億ドル以上の効果)
Six Sigma” の命名はMotorolaの技術者で、当初は登録商標
Texas Instruments (1988) 半導体メーカー
ABB (Asea Brown Boveri) (1993) ヨーロッパ最大の重電メーカー
Allied Signal (1994) (現在ハネウェル社) Larry Bossidy 化学分野のオペレーションにシックスシグマ手法を初めて持ち込んだ企業
GE (1995) Jack Welch GEが取り入れたことで、シックスシグマが脚光を浴びるようになった
問題の絞込みと目標設定と合意 Define
計測:信頼できるデータの使用 Measure
分析:統計などのツールを活用 Analyze
複合条件の最適化 Improve
維持管理 Control
お客様満足度向上に焦点 Critical to customer
重要なのQCDS その改善がお客様にとって何をもたらすのか Quality (品質) 故障しない、間違いが無い
Cost (コスト) 安く Delivery (納期) 早く (適切な時期) Service (サービス) 適切な情報、親切
ギャンブルから始まった統計学が、品質管理にも活用できると考えられSQC(統計的品質管理)が広まった
統計学:
Carl Frederick Gauss ガウス(1777-1855) 正規分布の概念を導入
Sir R A Fisher フィッシャー (1890-1962) 分散分析、実験計画法
品質管理:
Walter Shewhart シューハート(1920年代) 製品のばらつきを3シグマで管理する手法を提案
W. Edwards Deming デミング(1950年) 戦後日本の品質管理に多大な貢献
田口玄一 品質工学、実験計画法の技術的応用の確立
損失関数により、品質管理と統計学との関連を示す